冬を越すためにツルが日本に飛来する時期になりました。高知県四万十市の小学生たちがツルの生態を学び、仲間と思って安心できるようにと先週、ツルの模型を設置しました。

四万十市ではこの時期、越冬のため、マナヅルやナベヅルが北の大地から飛来します。ツルの動向観察と見守り活動を行っている「四万十つるの里づくりの会」は27日、子どもたちにツルの生態や自然環境を知ってもらおうと体験学習会を開きました。学習会には東中筋(ひがしなかすじ)小学校の5、6年生10人が参加し、ツルの模型、4体を設置しました。模型は本物そっくりで上空を飛ぶツルが仲間がいると思って安心し降り立つとされます。

(5年生)
「たくさんツルが来て環境が良い所になったらいいと思いました」

(6年生)
「今年は2羽以上のツルが飛来してくれるとうれしいです。(Q.ツルが飛来する故郷は?)とても自慢です」

児童達は別の田んぼ跡でも自分たちが描いて色付けしたツルの形のパネルを設置しました。どちらの田んぼ跡も監視カメラを取り付けていて、今後、水を張って“ねぐら”になるようにします。前の冬には模型を設置した“ねぐら”で2羽のナベヅルが越冬しました。今季はまだツルの姿は確認されていませんが里づくりの会や児童たちはツルが飛来して越冬することを期待しています。