四国アイランドリーグplus、高知ファイティングドッグスの吉田豊彦(よしだ・とよひこ)監督と、勝呂壽統(すぐろ・ひろのり)コーチが、今シーズン限りで退団することになりました。

高知ファイティングドッグスは、30日、吉田豊彦監督と勝呂壽統コーチが、今シーズンの契約満了をもって退団することを発表しました。

吉田豊彦監督(57)は大分県出身で、国東高校から本田技研熊本を経て、1987年のドラフト1位で南海ホークスに入団。南海・福岡ダイエーホークス、阪神タイガース、大阪近鉄バファローズ、東北楽天ゴールデンイーグルスと渡り歩き、現役20年間で619試合に登板しました。

2007年の現役引退後は楽天の2軍コーチを経て、2012年シーズンから高知ファイティングドッグスで投手コーチを務めると、2020年には監督に就任。2022年にはチームを16年ぶりのリーグ年間総合優勝に導きました。高知ファイティングドッグスでは、監督として指揮をとった3年間で、石井大智投手(阪神)、宮森智志投手(楽天)、藤井皓哉投手(ソフトバンク)と、3人の投手をNPBに輩出しました。

勝呂壽統コーチ(60)は千葉県出身で、千葉商業高校から日本通運浦和を経て、1988年に読売ジャイアンツに入団。オリックス・ブルーウェーブ、大阪近鉄バファローズでプレーし、通算691試合に出場しました。

1999年に現役引退後は、近鉄、ソフトバンク、独立リーグ、巨人などでコーチを務め、2016年に高知ファイティングドッグスで1度目のコーチに就任。その後、2017年~2019年はオリックス・バファローズでコーチを務め、2020年に高知ファイティングドッグスに4年ぶりにコーチとして復帰していました。高知ファイテイングドッグスでは、野手コーチとして若手選手を献身的に指導してきました。

後任の監督・コーチについて、高知ファイテイングドッグスは「NPB経験者を含め、適切な人材に就任してもらえるよう調整を進めている」としています。