岩手県内の水産業を、食べて応援です。原発処理水の海洋放出に伴う禁輸措置などさまざまな影響が懸念されていることを受け、三陸の海の幸を使った特別メニューが27日、岩手県庁の食堂で提供されました。
提供された特別メニューはタコを使った「たこ飯」をメインに、すき昆布の小鉢などいずれも県産食材を使用した定食です。これは毎月設けられている「いわて食財の日」にあわせて県が県庁生協に呼びかけ実現したもので、27日は県庁地下1階の食堂で限定100食が提供されました。たこ飯は酒やしょうゆ、みりんで味付けしたタコを米と炊き込んだ磯の香り漂う一品です。
(メニューを食べた県職員)
「タコは小ぶりですがその分身がしまっていて非常に味わい深いです」
この取り組みは福島第一原発の処理水の海洋放出に伴い、中国の禁輸措置や風評被害の影響が懸念される水産業を、地元から食を通じて支援するのが狙いです。
(岩手県流通課 菅原伴和・6次産業化推進担当課長)
「地産地消の中で特に水産業を応援する機運を醸成していきたい。県外においても県産水産物の取り扱いを拡大するよう進めたい」
県は今後、県内外のスーパーや量販店、社員食堂に水産物のPRとメニューへの活用を呼びかける方針です。