就航のめどが見えない新潟空港拠点の地域航空会社『トキエア』。
27日に長谷川政樹社長が会見を開き、札幌丘珠線の就航が遅れている理由について「社内の連携が足りなかった」などと説明する一方で、就航日についてはこの会見でも明らかになりませんでした。

【トキエア 長谷川政樹 社長】
「この場で就航日をお伝えしたいという気持ちはやまやまで…」

トキエアはの就航日を『8月下旬』と発表して以降、延期の正式な発表はなく、県議会や経済界などからは「情報が少ない」という声が上がっていました。

【新潟県 花角英世知事】
「当然、しかるべきタイミングで、県民の関心も高いので、何らかのインフォメーションを出してもらいたいと思います」

27日は、そのような中で開かれた会見でした。

「『8月下旬』という最後の発表があって以降、就航メドの示しがトキエアからなかったのはどうしてなんでしょうか?」

【トキエア 長谷川政樹 社長】
「就航日を固めるというところで色んな社内調整、外の調整もありまして、定めきれなかったところで時間が過ぎてしまった」

あわせて長谷川社長は、進捗状況の報告として、航空機の“車検”にあたる『耐空検査』を10月30日から11月10日まで実施する予定だと説明しました。

その上で、就航日について「来月中には示したい」と述べました。

また就航遅れの理由として、国で行う最終飛行試験『実証飛行』が台風7号によって延期されたことや、社員が新型ウイルスに感染したことなどを上げました。

社内態勢に理由はないかと問われると…

【トキエア 長谷川政樹 社長】
「実証飛行に関して言うと、社内的な連携がちょっと足りなくて、色んな職種、色んな方が集まった中、まずベクトルそろえて、意志統一に時間を要したところは確かにありました」

と述べ、要因が社内にもあったと振り返りました。

トキエアは就航遅れで収入がない状況が続いていますが、「出資などの協力があり、今のところ想定している範囲」とし、就航日については「予約期間も考え、12月に入る可能性がある」ということです。