高松市は、市の中心部にある中央公園の施設が老朽化してきたことから再整備を計画しています。その中央公園の大規模な樹木伐採に反対する陳情が行われました。
高松市役所の南にある高松市中央公園です。供用開始から35年以上が経過し、施設全体の老朽化が進んでいることから再整備が計画されています。密集した樹木が壁となって閉塞感があることや、イベント開催時にオープンスペースが狭いことなどが課題で、再整備のイメージ図は現状に比べ樹木が少なくなっています。それに危機感を持った、公園の利用者で作る団体が、きょう(25日)高松市を訪れ、大規模な樹木の伐採に反対する陳情書と約2500人分の署名を提出しました。
(高松 中央公園の樹木を守る会 阿部裕子代表)「中央公園というのはね緑の豊かな自然の残っている市街地の本当に貴重な場所なんですよね。そこが樹木が伐採されてそういうふうな状態の公園になるということは、とても日々利用している私たちにとって大変なことなんです」
高松市は、「大規模な樹木の伐採が決まっている訳ではない」として11月7日の検討委員会で、たたき台となるより具体的なイメージ図を発表すると説明しました。
(高松市公園緑地課 田渕俊郎課長補佐)「街と公園をつなぐ、そのためにある程度一体となる開放的な公園で、明るくしていこうというのを強調したかったところがあって、そういう考えのもと本当にイメージですね、イメージとしてそういう図になった基本的には一緒に今の樹木を生かしながらいい公園にしていこうという考えであります」
市民の財産とも言える公園の樹木はどうなっていくのか。高松市中央公園の再整備事業は、有識者で作る検討委員会で議論を進め、今年度中に基本設計が作られる方針です。