■プロ野球 SMBC日本シリーズ 阪神4×ー3オリックス 第4戦(1日 甲子園)

阪神がサヨナラ勝ちで38年ぶり2度目の日本一へ2勝2敗のタイに戻した。阪神の日本シリーズのサヨナラ勝ちは史上4度目、03年のダイエーとの第4戦以来、20年ぶり。3ー3で迎えた9回にオリックス6番手・ワゲスパックに対して1死から、この日3安打をマークしていた近本が四球で出塁。ワゲスパックが中野の打席で連続暴投で1死三塁となり中野、森下と連続申告敬遠で1死満塁から大山がレフトへサヨナラ打を放った。

9回のマウンドは6番手・岩崎がマウンドへ上がり、宗を左飛、森にヒット、代打・石川亮に犠打で2死二塁もゴンザレスを二ゴロに打ち取っていた。

この試合先発・才木浩人(24)今季19試合に登板、8勝5敗、防御率1.82。今季甲子園では8試合に先発し4勝1敗、防御率1.33と相性は良い。

才木は中川圭を二ゴロ、宗を左飛、森を空振り三振と3人で退ける立ち上がりを見せる。

オリックスの先発・山﨑福也(31)今季は自身初の2ケタ11勝5敗、防御率3.25。

スタメンは佐藤輝とノイジーを組み替えて1番センター・近本、2番セカンド・中野、3番ライト・森下、4番ファースト・大山、5番レフト・ノイジー、6番サード・佐藤輝、7番キャッチャー・坂本、8番ショート・木浪のオーダーを組んだ。

打線は1回に近本がレフトへヒット、中野の犠打で1死二塁の先制機に。森下が左中間フェンス直撃のタイムリーツーベースを弾き返し、1点を先制。

才木は2回に先頭・頓宮にセンターフェンス直撃のスリーベース、ゴンザレスを見逃し三振も紅林にライト前に詰まりながらもタイムリーを運ばれ、1ー1の同点に追いつかれる。

だが2回の攻撃で2死から木浪がヘッドスライディングの二内安打、才木が四球を選び一・二塁から近本がレフトへ鮮やかにタイムリーを弾き返し、すぐさま2ー1と勝ち越す。

才木は5回は1死から宗に右中間にツーベースも森を中飛、頓宮を一邪飛に仕留め得点を与えない。才木は5回を95球、5安打、3四球、6奪三振の1失点(自責1)で降板。

打線は5回に先頭・近本がこの日3本目のヒット、中野の投前バントを山﨑福が一塁へ悪送球し1死一・二塁で投手が右腕・比嘉に交代。

森下の遊ゴロで1死一・三塁、大山も遊ゴロも全力疾走で併殺にならず三塁走者・近本が帰還し、3ー1とする。

阪神は継投に入り6回は桐敷が先頭・ゴンザレスにヒットを許すも野口を一ゴロ併殺打に取り後続を抑える。

7回は桐敷が続投、先頭・廣岡の三ゴロを佐藤輝がファンブル後逸。代打・セデーニョにヒット、中川圭に犠打を決められ1死二・三塁に。宗にセンターへ2点タイムリーを弾き返され、3ー3の同点に追いつかれる。

桐敷は森に投内安打を打たれ1死一・二塁とし降板。3打席連続三振の佐藤輝に代り投手・石井、サードに糸原を入れた。石井は頓宮を右飛、ゴンザレスを空振り三振に取り勝ち越しを許さず。

7回にオリックス4番手・小木田に対して先頭・糸原が遊内安打、近本の中飛を中川圭が落球し無死一・二塁の好機に。中野のバント失敗は三塁封殺、森下は一飛、大山は空振り三振に倒れた。

8回は石井が続投。先頭・紅林にヒット、野口をバント失敗の三振も廣岡にヒットを打たれ1死一・三塁、代打・Tー岡田で石井は降板。

4番手・島本が登板、Tー岡田に代打の代打・安達の打席で廣岡に二盗で1死二・三塁となる。安達を三ゴロで本塁で糸原が紅林を封殺し、5番手・湯浅がマウンドへ。

湯浅は2死一・三塁で中川圭を1球で二飛に打ち取り決勝点を与えない。

8回にオリックス5番手・宇田川に対して先頭・ノイジーの三ゴロを宗がファンブルし出塁で代走・島田、代打・小幡が犠打を決め1死二塁に。坂本と木浪は連続空振り三振で勝ち越せなかった。

59年ぶり2度目の関西勢同士の日本シリーズでの対戦、1964年は南海(現ソフトバンク)が4勝3敗で阪神を下し日本一になっている。

日本シリーズで2勝を挙げるのは20年ぶり、14年はソフトバンクに1勝4敗、05年はロッテに0勝4敗で03年にダイエーに3勝4敗以来。