違法薬物事件への対応など、様々な問題が指摘されている日本大学。国から私立大学などに交付される助成金が3年連続に不交付となりました。

日大 私学助成金 3年連続交付されず

日比麻音子キャスター:
様々な問題が指摘されている日本大学で、24日、臨時の理事会が開かれたことがわかりました。関係者によるとガバナンスのあり方などについて議論されているものとみられています。

このガバナンスのあり方を巡って23日、ある決定が下されました。

国から私立大学などに交付される助成金についてです。

私学助成金は学生の数や大学の研究内容などに応じて、国が交付する補助金のことですが、日大には、2020年度、約90億円が交付されていた実績がありました。

ただ、2021・22年度は、田中元理事長の逮捕、元理事らの背任事件などで2年連続で不交付になっていました。

今年度、改善が見られれば、75%ほど減るものの交付されるかもしれないということでしたが、日本私立学校振興・共済事業団は23日、「ガバナンス体制について改善が見られず機能不全に陥っている」として、3年連続で不交付としました。

このガバナンス体制について、林真理子理事長は2023年8月の会見でこのように話していました。

林理事長
「(新体制で)作り上げたガバナンスに対して『旧体制と変わらない』などと評価されることは残念。人事を刷新して本部の空気はかなり違っていると考えております」と話していましたが依然として改善が見られないという決断が下されました。