攻撃型の駅伝で終盤まで上位が期待できるヤマダホールディングス
トップ通過候補の一角に挙げられていたヤマダホールディングスは、ダブルエースの1人、岡本を故障で欠いて7位に終わった。
2区終了時には21位だったが、3区の筒井咲帆(27)が区間3位で10人を抜いて11位に浮上。インターナショナル区間でS.カモソ(18)が6人抜きを見せ、チームは4区終了時には5位まで進出した。
岡本の欠場は「軽い肉離れ。すでに練習している」と髙木雅一監督。前回区間3位、2年前には区間賞を取っている1区への出場は確定的だ。筒井も2年前に3区で区間3位。プリンセス駅伝1区の多田姫奈(19)は区間22位と振るわなかったが、髙木監督は「4kmまでなら十分対応できる」と、2区の走りがイメージできたようだ。
5、6区はプリンセス駅伝5区の小指有未(26)と6区の荻野実夕(23)、前回5区の加藤詩帆加(24)が候補。「加藤は去年の失敗(区間22位)のリベンジに燃えています」と髙木監督。3人が競い合い、調子が上がった選手でチーム編成をする意向だ。
「プリンセス駅伝は後方から上げていこうとして、だいたい想定した駅伝ができました。クイーンズ駅伝は岡本が入ることでまったく別のチームになる。1区から攻めていく駅伝をします」
3区終了時の順位は昨年6位、2年前は3位だった。岡本&筒井のダブルエースは実績十分だ。今年は4区を、初めて採用した外国人選手のカモソが走る。ヤマダホールディングスが終盤まで上位戦線に踏みとどまるだろう。
(TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)