今月19日には金沢マラソンが開催されますが、ただ走るだけではなく、あることをしながら走る「プロギング」というフィットネスがあるのをご存知でしょうか。北欧発祥の新感覚のジョギングがいま人気を集めています。

MRO牛田和希アナウンサー
「爽やかな秋晴れ!今日はこちらのホテルのスタッフやゲストが『プロギング』をやるということで、私もチャレンジしたいと思います!」
スタッフが配り始めたのは、トング、そして2種類のゴミ袋!軽やかに走り出したと思いきや…拾う!拾う!また拾う!

「ただ走るだけじゃないんですか?」
LINNAS KANAZAWA・チチさん
「ただ走るだけじゃなくて、ゴミ拾いしながら走ります!」

プロギングはスウェーデン語で「拾う」を意味する「plockaupp(プロッカアップ)」と、英語の「jogging(ジョギング)」を合わせた造語。2016年にスウェーデンのアスリートが考案し、今や世界100か国以上で親しまれる一大ブームとなっています。

「たばこの吸い殻発見しました!これは燃やしますね」
「たばこの吸い殻…結構取得率多めです」
日本の公式団体プロギングジャパンによりますと、プロギングには期待できる「3つの効果」があるといいます。

プロギングジャパン代表理事・常田英一朗さん
「まず身体の部分。通常のジョギングよりも1・2倍くらいカロリーを消費するといわれている。しゃがむときに屈伸の動き、ストップ&ゴーといった動きが加わることでたくさんカロリーを消費できるといわれている。普段運動しない人、苦手意識がある方でも楽しく続けられる、それがプロギングの魅力」
牛田アナ
「走りながら視野を広く保たなければならないし、見つけたら見つけたでかがんだりして腰に来るんですよ。割と疲れます」

2つ目の効果は「精神面」です。
プロギングジャパン代表理事・常田英一朗さん
「走る気持ちよさと社会貢献の気持ちよさ。この組み合わせによって抜群の爽快感があるのがプロギング。ストレス解消に繋がったり色々な方と行ってお互いに褒め合うことで自己肯定感が向上していく。そんな心の効果がある」

参加した人は…
「見つけた!レシート」「メガネのフレーム!やった!ゲット!」
「初めての参加だったけどこんなにゴミが道にあるなんて普段気付かなかった。心も道もリフレッシュされるような経験。すごく楽しかった」「すごくリフレッシュにもなるし気持ち面でいうとゴミを拾って何かに貢献できているのかなという気持ちもありやってて楽しい」

そして3つ目の効果は「交流」です。
プロギングジャパン代表理事・常田英一朗さん
「初対面同士でもあっという間に仲良くなれる。幸か不幸か街の中にはいろいろなゴミが落ちているのでそういったことが会話のきっかけになって自然な交流が生まれていく」
企画したホテルではゲストを対象に月に1度、プロギングを開催。観光とプロギングの組み合わせが生み出す効果に期待を寄せています。
LINNAS KANAZAWA・チチさん
「旅行とかって少し消費的な行動。お買い物したりご飯食べたり見たりみたいな消費的な活動が多いがそれだけじゃなくて街にとっていいことをする活動に興味がある方に是非参加していただきたい」