主なポジションはショートですが、セカンド・サード・外野もできるという器用さも魅力の伊藤琉偉選手。
50mを6秒08のタイムで走り、遠投の記録は110mというチームでもトップクラスの肩の強さを誇ります。

しかしここまで順調に来たわけではありませんでした。
「大学辞めた時点で『もう野球はやらないのかな』って思っていて…」
東京農業大学で野球をしていた伊藤選手は20歳の時、大学を中退。
野球をする環境がなくなり、およそ3か月の間、野球から離れていたそうです。

「お兄ちゃんの草野球チームの試合に呼んでもらって、そこで何試合かしたらまた野球をやりたくなった。やるからには上を目指してと思って…。もう一回野球をやれせて頂ける環境を作っていただいた恩返しをできるようなプレーをしたい」

そして伊藤選手は、今年5月に新潟アルビレックスBCに入団した後から急成長をみせます。8~9月のルートインBCリーグでは、打率3割9分7厘で野手部門月間MVPを獲得。一躍、プロのスカウトが注目する選手になったのです。
伊藤琉偉 選手
「家族はいつも応援してくれる、それが原動力。NPBに入りたいっていう気持ちしかないので、入れたらいいなって思っています」

野球人生が大きく変わる『運命の日』。
26日のプロ野球ドラフト会議で、伊藤選手は東京ヤクルトスワローズから5位指名を受けました。
伊藤選手は球団を通じて「名前を呼ばれた瞬間、身体が震えるほど嬉しい気持ちになりました。新潟での背番号が「36」なので東京ヤクルトスワローズでは池山隆寛2軍監督のようなスケールの大きい選手になりたいです。また、今までの野球人生で関わってきた多くの皆様に感謝し、ここから恩返しができるよう、努力を続けていきたいと思います」とコメントしています。
伊藤選手のこれからの活躍に期待しましょう!