高知県などが進める、「アニメ産業で地域を活性化させるプロジェクト」の会議が開かれ、「県内で専門のスキルを身につけられる環境の整備が必要」といった課題が共有されました。

県が、民間企業などと連携して進めるこのプロジェクトでは、クリエイターやアニメ関連企業を県内に誘致してきたほか、一般向けの制作体験講座などを開き“県内の人材育成”にも取り組んできました。会議ではこうした取り組みの結果などが報告されましたが、「企業の誘致」をめぐって新たな課題も報告されました。

(県 産学官民連携課 片山千保 課長)
「企業の立地先選定において、『現地で優秀な人材が確保できるか』がポイントとなっている。しかし現状、高知県ではアニメクリエイターに必要な専門スキルを身に付けられる専修学校がないため、『専門スキルを習得できる環境の整備』が大きな課題」

これを踏まえ、県は来年度、県内の専門学校でより高度なスキルを身につけるための教育プログラムの支援などに取り組むほか、来年4月に開催される「高知アニメクリエイター祭」といったイベントで、業界内での高知の注目度を上げていきたいとしています。