11月26日に宮城県で行われる女子駅伝日本一決定戦「クイーンズ駅伝」へ向けた全国統一予選会「プリンセス駅伝」が10月22日に開かれる。舞台は福岡県宗像市・福津市で、今大会にエントリーしているのは31チーム。そのうち上位16チームに「クイーンズ駅伝」の出場権が与えられる。さらに今回は特例措置として10月15日に開催されたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権獲得者が在籍するチームは順位に関係なく完走すれば「クイーンズ駅伝」への出場権を得ることが出来る。一本のタスキに想いを込めて日本一の舞台を目指すチームの中に、初出場のチームがある。陸上部が出来て2年目のベアーズだ。平均年齢20.8歳の若いチームで、「クイーンズ駅伝」出場を目指して日々練習に取り組んでいる。そんなベアーズ陸上部には、実業団には珍しいある特色があった。
「デュアルキャリア」目指し、全員幹部候補生
ベアーズ陸上部は、競技だけではなく、選手の引退後のセカンドキャリアにも重点を置き、選手全員が幹部候補の正社員として仕事と競技の両立、「デュアルキャリア」の実現を目指しているという。ベアーズは家事代行サービス業を全国展開しており、選手たちは皆家事のプロフェッショナルとして朝と夜の練習の間には家事代行の仕事に携わっているのだ。

松井沙樹:
「1人1人のお客様にあった作業をサービスできるようにしています」
山﨑空:
「1日に2軒行くんですけど、2時間から3時間のサービスで毎日違うお宅に行ってサービスしています。筋肉痛って感じるんですけど、それもトレーニングだと思ってやっているので」

練習のある日は午前4時50分に起床し、朝練習の後に家事代行、夜練習後に帰宅するのは午後8時30分頃とハードスケジュールだが、お客様の声が選手達の励みになっているとキャプテンの松井沙樹(24)は話す。

松井沙樹:
「時間がすごいなくて、毎日追われて大変という部分はあるんですけど、お客様の家に行って応援してるよって言われると、やっぱり頑張ろうと思います」
プリンセス駅伝には、初出場のベアーズの他、2年ぶりの出場となる愛媛銀行、2022年のクイーンズ駅伝でシード権まで5秒届かなかった九電工など31チームが参戦する。19年連続出場のデンソーは選手のコンディション不良で出場を辞退した。女子駅伝日本一決定戦の舞台「クイーンズ駅伝」への切符をかけ、今年はどんなドラマが生まれるのか。


【プリンセス駅伝】
10月22日 福岡県宗像市・福津市で開催
■エントリーチーム一覧
1 九 電 工
2 ユ ニ ク ロ
3 ユニバーサル エンターテインメント
4 ヤマダホールディングス
5 天 満 屋
6 三井住友海上
7 岩 谷 産 業
8 ス タ ー ツ
9 ワ コ ー ル
10 ダ イ ソ ー
11 大 塚 製 薬
12 ルートインホテルズ
13 日 立
14 し ま む ら
15 肥 後 銀 行
16 十 八 親 和 銀 行
17 ニ ト リ
18 シ ス メ ッ ク ス
19 セ ン コ ー
20 埼 玉 医 科 大 学 G
21 ノ ー リ ツ
22 キ ヤ ノ ン
23 鹿 児 島 銀 行
24 コ モ デ ィ イ イ ダ
25 東 京 メ ト ロ
26 愛 知 電 機
27 T O T O
28 メ モ リ ー ド
29 京 セ ラ
30 ベ ア ー ズ
31 愛 媛 銀 行
※MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)出場権獲得者が在籍するチームは17位以降でも完走でクイーンズ駅伝出場
■MGC出場権獲得者がいるチーム
2 ユニクロ 3 ユニバーサルエンターテインメント 5 天満屋 8 スターツ
9 ワコール 11 大塚製薬 13 日立 29 京セラ
【クイーンズ駅伝】
11月26日 宮城県で開催