「北部訓練場だと報道されない」伝えたい基地負担の現状
ゴミ拾いのあと、立寄ったのは、アメリカ軍の北部訓練場のゲート前。

チョウ類研究家 宮城秋乃さん
「昨日すごく長いブルドーザーを載せた積載車が、なぜかこの門をバックで入りたかったみたいで、それだけでもすごく時間がかかった。県道の2車線がふさがれている状態だった。中南部であれば、ニュースになるような出来事も、北部訓練場は報道されない」
宮城さんの説明に聞き入る参加者の、一番後ろから中村さんは、その光景を眺めます。
実はここは右翼時代、沖縄の基地問題の解消を目指して声を上げてきた場所のひとつでした。
ツアーを企画した 中村之菊さん
「皆さんが今後、子どもにもこの施設は必要なんだと。あるいは孫にも、大事に扱ってもらわなきゃ困るんだと。主張をするのであれば、私はそれは違うと思うわけです」

4年前までは1人で立っていた場所に…紆余曲折を経て、今は仲間たちと立ちます。
ツアーを企画した 中村之菊さん
「右翼時代は1人で歩いてゲート前に行って、演説することしか考えてこなかった。今も前に出たいというウズウズはあるけど、1人ではなくて、一緒に出来る人と、出来る限り考えていきたいので。そういう意味では前進なのかな」
ツアーを通し、体験として知った基地負担の現状をまずは地元で伝えたいと話す参加者たち。遠く離れた沖縄と本土を繋ぐ、新たな一歩です。