返還地に廃棄物はある?現地で分かる現状
「普段サンダルなんです、私」
ツアーガイドは、山道をサンダルで歩くほど森に慣れている、チョウ類研究家の宮城秋乃さん。北部訓練場跡地の廃棄物の存在にいち早く気づき、ゴミを拾い続けています。

ゴミを拾う場所は、県道70号線から入ってすぐの斜面です。
チョウ類研究家 宮城秋乃さん
「ここはあっちの北部訓練場で使ったゴミを、放り投げたかたちの本当にゴミ捨て場として使用されていたというのが分かる。説明よりも見てもらいましょう」
掘り始めてすぐに…
茨城からの参加者
「ここの場所は瓶が多いですね。いろんな形のものがありますね」
「木の根を切ったら埋まっているビンが取れそうな気がするね」
瓶に巻き付いた木の根。放置された年月を物語っています。
掘り進めると次々とあらゆるゴミが出てきます。

ツアーを企画した 中村之菊さん
「もう本当にヤバい。缶詰の鉄で砕けちゃってる」
Q一緒くたにして燃やした可能性がある?
「そうそう。全部鉄なの、この辺出てくるの」
ミルフィーユ状に、幾層にも重なった鉄などあらゆるゴミが出てくるこの場所は、アメリカ軍施設の返還地ですが、アメリカ軍側は日米地位協定によって返還時、廃棄物を除去する義務は負っていません。
大阪からの参加者
「森ってそういうイメージなんですよね。でもここはめちゃくちゃ危ないですよね、ガラスも砕けているし」
東京からの参加者
「もう何年放置されたのかがよくよく分かりますよね。分かっていながら放置されているところを、どうやって伝えていけばいいのかなって」
中村さんを通して聞き知ってはいた沖縄の現状は、次々と土の中から出てきました。