金沢市などで震度6強以上の強い揺れが想定されている活断層「森本・富樫断層帯」で、19日から人工的に揺れを起こす大規模な調査が始まるのを前に、その様子が報道陣に公開されました。
金沢市を南北に貫く森本・富樫断層帯は、今後30年以内の地震発生確率が2%から8%と、全国的にも危険なSランクに分類されています。一方で、断層の構造には解明されていない点も多く、東京大学地震研究所は、昨年度から地下の構造を調べる「深部構造探査」を行っています。
調査では「起振車」と呼ばれる特殊な車両を使って揺れを起こし、地下から跳ね返ってくる波を地上の地震計で捉えることで、地下およそ7~8キロまでの断層の構造を調べます。
調査は今年1月に続いて2回目で、今回は森本・富樫断層帯からおよそ15キロ東側を走る富山県の砺波平野断層帯との関係を調べるため、石川県内灘町から富山県南砺市までの全長およそ32キロで調査を行います。
東京大学地震研究所の石山達也准教授(変動地形学)は「2つの断層帯が近接しているということで、同時に動く可能性があるのかないのか。確度の高い地震の予測につなげていけたら」と話しました。
起振車を使った調査は10月19日から11月2日まで行われ、調査結果は来年度発表される予定です。














