国の助成金をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われている平井伸治元鳥取県議会議員の判決公判が18日、愛媛県松山市で開かれました。懲役3年6カ月の実刑判決が言い渡されました。
判決を受けたのは、元鳥取県議会議員の平井伸治被告(55)です。
知事と同姓同名として注目を集めた平井元県議は、新型コロナ対策としての国の助成金制度について、松山市の経営者らと共謀し、飲食店と宿泊施設の従業員に休業手当を出したように装って申請書を提出し、あわせて2864万円あまりをだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われています。
18日の判決公判で髙場理恵裁判官は、「助成金制度の簡易な審査を悪用した犯行は卑劣かつ常習的で、被害額も高額」と指摘。
一方で、共犯者らが被害金を全額返済していることなどを考慮し、懲役年の求刑に対し、懲役3年6か月の実刑判決を平井被告に言い渡しました。
弁護側は控訴しない方針です。
なお、平井元県議は、9月以降の報酬差し止めが決まった8月末で議員を辞職しています。