ジャニー喜多川氏の性加害問題で、旧ジャニーズ事務所のグループ「忍者」のメンバーだった志賀泰伸さん(55)が、「高校生時代にテレビ朝日にあった施設のトイレでジャニー氏から性被害に遭った」と証言しました。

志賀さんの証言によりますと、1984年、当時高校1年生だった志賀さんは、歌やダンスのレッスンのため、東京・六本木にあったテレビ朝日を訪れていましたが、レッスンの休憩時間中にトイレでジャニー氏から性被害に遭ったということです。

被害に遭った場所は、テレビ朝日に当時あった3階建てのプレハブにあるトイレで、番組スタッフも出入りしていたということです。

志賀さんは、このほか、事務所の合宿所などで18歳までの3年間に「少なくとも30回から40回は被害に遭った」と証言しました。

「今でもテレビで合宿所のあった原宿や当時の楽屋の様子などを見ただけでフラッシュバックする」などとも話しています。

テレビ朝日広報部はJNNの取材に対し、「当時の音楽番組担当スタッフにヒアリングしましたが、全く認識がないということでした。当該施設でそのような性加害があったとすれば、大変遺憾です」と回答しています。

一方、ジャニーズ事務所から社名を変更した「SMILE−UP.」は「個別の告発内容に関してはコメントは控える」としています。

ジャニー氏による性加害をめぐっては、30代の男性が「NHK放送センター内のトイレで性被害に遭った」などと証言していることが明らかになっています。