さまざまな価値観提供できる作品を
宣伝活動は仕事の合間をみつけながら続けられます。記念すべき、オープニングをかざる上映作品は「遠いところ」。県内では初めての上映で、沖縄を舞台に子どもを持つ17歳の女性の生きる姿が描かれています。どのような作品を上映するのかが成功するかどうかのカギを握ります。

鴻池さん
「ある意味のマイノリティを含めていろいろな見方、さまざまな価値観を提供できる作品を考えていきたいなと思っています」
ネット配信の時代になぜミニシアター?
当面は月の第1週目と3週目に1日4回上映され、来月までの4作品は決まっています。開館に向けては改装費用や宣伝費など、それなりの費用がかかりました。ネットによる映画配信が当たり前になっているなかわざわざミニシアターをつくった思いは何なのでしょうか。
鴻池さん
「ネット配信とは違った味わいを提供できると思っています。限られた22名という空間になりますので、そこでつながる人と人との輪というかコミュニティーですよね、まずは場を提供してそういったところに貢献できればいいなあと思っています」
映画を通して新たなコミュニケーションが生まれ、「人と人とを結びつけるような映画館にしたい」という思いがありました。
オープン初日、上映後は一言解説も

オープン初日。午前10時半からの初回の入場者は9人でした。受付では記念品のティーパックが配られ、多くの人からお祝いの花が届けられていました。
鴻池さん
「自宅で見るかのような、ちょっと豪華版的な感じで見てもらえたらいいかなと思います」
2時間8分の上映が終わると、鴻池さんからより深く作品に関心を持ってもらおうと、製作意図や演出の裏側などの一言解説があります。これもミニシアターならではの取り組みで毎回行う予定です。
北九州から来た男性
「想像したよりもすごいきれいにつくっていただいていて、あと映画もすごく感動するようないい映画を選んでいただいたなとわかって良かったです」
北九州から来た女性
「ほんとうに身近な感じで見れるのがとっても良かったと思います」
福岡から来た男性
「もともとの郵便局の作りを残した感じなので非常に驚きましたけれども映画もすばらしかったですしすごく没頭して映画の世界に浸ることができました」
人がつながり語り合える小さな映画館
漁港近くの小さな映画館。映画のすばらしさを伝えようと誕生しました。県内では常設のミニシアターとしては2館目になります。
鴻池さん
「丹念に描いた作品が多いのでそういった映画好きな人たちが集える場になったら良いなあと思います」
ここでしか味わうことができない語り合えるような映画を発信していきます。














