福島第一原発の処理水の海洋放出を受け、中国が日本産の水産物の輸入を停止するなど、国内の水産業は大きな打撃を受けています。そんな中、山口県下関市の飲食店が全国の海産物を食べて応援しようとする取り組みを始めました。
下関から全国の水産業にエール

10月7日、下関市役所の広場で地域の祭りが開かれました。市民らが焼きたてのサンマをおいしそうにほおばります。このサンマには水産都市、下関の心意気が込められていました。
祭りの3日前。市内およそ200の飲食店が加入する下関飲食組合の会合で、ある取り組みが提案されました。

下関飲食組合・辻博史組合長
「私たちも飲食を営む業者として食品を扱う方々に何かお役に立てないかという思いがありまして」
中国の輸入停止で大打撃
東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出は8月に始まりました。

水産物卸売業者
「8月25日以来、かなり売り上げ的には、香港を中心に我々は輸出をさせていただいているので、直近で90%マイナスです」
処理水について政府は「環境や人体に影響は考えられない」としています。しかし中国は、日本の水産物の輸入を全面的に停止。日本の水産業は大きな打撃を受けています。














