高松市の中心市街地を歩いて回遊する「プロムナード化」の検討会議が開かれました。きょう(17日)の会議では、高松駅の北側道路を通行止めにし、県立アリーナ周辺の道路を4車線から2車線に縮小する案で合意形成を図っていくことになりました。

(茅原淳記者)「高松市中心市街地のプロムナード化は、こちらの車道約100メートルを遊歩道化するなどして回遊する人を増やし、にぎわいを生み出そうと検討されています」

きょうの検討会議では、8月に行われた社会実験の結果について説明がありました。

その結果、高松駅北側の道路を通行止めにし、アリーナ周辺の道路を4車線から2車線に減少させたところ、

アリーナ北側・高松駅北側・地下道の3か所合計の車の交通量が、平日で1時間あたり150台減少しました。

周辺の交差点では、一部で平日朝夕のピーク時に一時的な渋滞が発生したものの、大きな問題は見られなかったということです。

(高松中心市街地プロムナード化検討会議 西成典久副委員長・香川大学経済学部教授)「数字をしっかり示しながらそこまで大きな問題が起こらないということがわかったという点では、すごく前進だったと思ってます」

社会実験の結果などからサンポート高松地区のプロムナード化は、高松駅の北側の道路は約100メートルを通行止めに、また、アリーナ北側の道路は当初4車線を遊歩道にする案もありましたが、周辺道路を2車線に縮小する案に落ち着きました。

(高松中心市街地プロムナード化検討会議 西成典久 副委員長・香川大学経済学部教授)「現段階であそこを通行止めにすると、あそこを通っていた人たちがまったく通れなくなってしまって、ウォーカブルとはいえ、今生活している人を完全にストップさせてしまうということは難しいと思いますので」

(高松中心市街地プロムナード化検討会議 中村英夫 委員長・日本大学理工学部教授)「歩行者の信号を長くしてゆったりと渡る時間を確保するであるとか、様々なハード、ソフトの対策も追加で考えられますので、まずはじめてさらに改善できないか考えていく、そんなような現実的なアプローチ、そういったことも必要なのかなと感じています」

県立アリーナやJR高松駅周辺の開発が目に見える形になっている中、プロムナード化は今後、地域住民や関係者との間で合意形成が図られていくことになります。