来月12日に実施される予定だった岡山県備前市の英語体験事業で、参加申込者に事前のメールを送信した際、全員のメールアドレスがわかる形で送信するミスがあったことがわかりました。17日に備前市教育庁が明らかにしたものです。この英語体験事業をめぐっては今月6日にも個人情報の取り扱いミスがあったばかりで、事業は中止が決まりました。
2度目の個人情報取り扱いミスがあったのは、岡山県の備前市教育庁が主催する子どもを対象にした英語体験事業「キッズイングリッシュキャンプ at Shizutani School」です。備前市教育庁によりますと、今月16日の午後2時40分頃、事業を受託した事業者が、参加の申し込みをした子どもの保護者に開催当日の準備についてメールを送信した際、メールアドレスを「BCC欄」ではなく「TO欄」に全員分を入れて一斉送信したため、すべてのメールアドレスが表示されてしまう形になりました。約2時間後に保護者からの指摘でミスが判明したということです。
この英語体験事業をめぐっては今月6日にも、同じ受託事業者の設定ミスにより、参加者を募集する申し込みフォームで一定期間、申し込んだ園児・児童の氏名、保護者のメールアドレス、電話番号、所属する園・学校名、学年、住所、アレルギーの有無、写真撮影の可否などの個人情報が不特定多数に閲覧できる状態になるミスがあったばかりでした。
備前市教育庁では申込者の強い希望で実施を来月12日に延期して実施する予定でしたが、今回の2度目のミスを受けて事業の実施は困難と判断し中止を決めました。すでに申込者全員に説明をして詫びたということです。備前市では受託事業者に、より厳正な指導を行うとともに、事業の在り方について根本的な見直しを行うとしています。