■SMBC日本シリーズ2023・第4戦 阪神 4x-3 オリックス(1日・甲子園)
2勝1敗とリードするオリックスは、第4戦は大接戦の末にサヨナラ負け。星は2勝2敗と再び五分に戻り日本一王手はお預けとなった。
日本シリーズでのサヨナラ負けは、95年のヤクルトとの第3戦(池山隆寛サヨナラ3ラン)以来28年ぶり。
3-3の同点で迎えた9回裏、6番手・ワゲスパック(29)が1死から近本に四球を与えると、続く中野の打席で連続のバッテリーエラーにより近本は三塁へ。さらに中嶋監督は中野と森下を連続の申告敬遠で1死満塁に。だが最後は4番・大山にフルカウントからサヨナラ打を浴びた。
先発の山﨑福也(31)は4回0/3(75球)を投げ、6安打3失点。打線は序盤、紅林弘太郎(21)のタイムリーで同点に追いついたが、中盤で2点リードを許した。7回に宗佑磨(27)が連夜の2点タイムリーで再び追いついたが、終盤の得点機に凡退であと一歩及ばず。無念のサヨナラ負けを喫した。
◆打線7回に同点追いつくも...終盤あと1点が遠く
山﨑福也は日本シリーズ通算4度目の登板。プロ9年目の今季は自身初の2桁勝利(11勝)を飾った。打撃はレギュラーシーズン通算22打数6安打で、昨年の日本S第2戦(ヤクルト戦)では先制タイムリーを放った。阪神戦は昨年6月10日(京セラD)以来、甲子園では21年6月3日以来の登板。
この日の立ち上がりは先頭・近本のヒット、中野の送りバントで1死二塁とすると、森下にタイムリー2ベースを浴び、前日に続いて阪神に先制点を奪われた。
打線は1番・中川圭太(27)、2番・宗佑磨(27)、3番・森友哉(28)、4番・頓宮裕真(26)、5番・ゴンザレス(34)、6番・紅林弘太郎(21)、7番・野口智哉(24)、8番・廣岡大志(26)。7番の野口以外は第3戦と変わらず、捕手は若月に代わって森。CSで負傷した杉本裕太郎(32)は4戦連続でベンチ外。
阪神・先発の才木を相手に、1回は3者凡退。1点を追う2回は先頭・頓宮がレフトフェンス上部に当たる3ベースヒットを放つと、ゴンザレスは見逃し三振も、紅林がライト前に落ちるタイムリーを放ち、すぐさま1-1の同点に追いついた。さらに廣岡のヒットで2死一・二塁とするが、山﨑福は右飛に打ち取られた。
2回の山﨑福は、2死から木浪に内野安打を許すと、続く才木に四球を与えてしまい一・二塁に。ここで近本にレフトへのタイムリーを浴び1-2と勝ち越された。さらに自身の冒投で一・三塁のピンチを招いたが、中野を二ゴロで切り抜けた。
再び追う展開となった打線は3回、中川圭のヒット、宗の四球から森がショート併殺打で2死三塁。ここは頓宮がフルカウントから空振りの三振。4回は2つの四球で1死一・二塁とするが、廣岡が中飛、山﨑福は才木のストレートに空振り三振。5回は1死で宗が右中間を破る2ベースヒットで出塁し、森の中飛で三塁に進むが、頓宮がカウント3-1から一邪飛に倒れた。
5回の山﨑福は先頭・近本に3打席連続ヒットを許すと、中野のバントを山﨑福が一塁悪送球で無死一・二塁に。ここで中嶋監督は比嘉幹貴(40)をマウンドに送り、森下の遊ゴロで1死一・三塁とすると、大山の遊ゴロ併殺崩れ間に1点を奪われ1-3に。続くノイジーは一飛で最少失点で切り抜けた。
2点を追う打線は7回、2番手・桐敷に対し、先頭・廣岡がサード佐藤輝のエラーで出塁すると、代打・セデーニョ(25)がレフトへのヒットを放ち、中川圭の送りバントで1死二・三塁のチャンスに。ここで宗がフルカウントからセンター前へ値千金の2点タイムリーを放ち、3-3と試合は振り出しに。続く森の内野安打で1死一・二塁も、代わった石井に頓宮とゴンザレスが抑えられ、追加点はなし。
8回の打線は、阪神4番手・島本に対し、1死一・三塁の場面で打席は代打の代打・安達了一(35)。1球目で一塁走者の廣岡が二塁に進み、安達は三ゴロで三塁走者の紅林は本塁アウト。さらにこの日登録された湯浅に対し、中川圭太(27)が初球を打ち上げ3アウト。
直後の8回、5番手・宇田川優希(24)がマウンドに上がり、ノイジーの三ゴロを宗佑磨(27)がエラー、続く代打・小幡のバントで1死二塁とするが、坂本と木浪を全てストレートで2者連続の3球三振に仕留め9回につないだ。
9回の打線は1死から森がヒットを放ち、送りバントで二塁に進むが続くゴンザレスが二ゴロで勝ち越しならず。
※写真はワゲスパック投手














