旬の味覚のキノコに異変が起き、キノコの販売で有名な山梨県甲斐市の青果店は、販売する種類が例年の4分の1に減っています。
店側は残暑と少雨による歴史的な不作が原因と話します。

甲斐市中下条にある「とみや青果店」です。

この店は県産の天然キノコを数多く扱い、例年この時期は30~40種類がズラリ並ぶはずですが…

とみや青果店 大森功さん:
もうだめな状態っていう感じだよね。秋本番のキノコがもう全然だめですから今年はね。

販売されているのはハタケシメジを中心にわずか7種類です。

とみや青果店 大森功さん:
(キノコが)いくら無い無いと言っても大体これいっぱいになる。それが今年は本当にこれだけです、並んでいるのが。もうこれ以上全然増えていません。品数が少ない。

大森さんは毎年夏の終わりから秋にかけて県内の山に入りキノコを採る、この道55年の超ベテランです。

しかし今年は香ばしい香りが人気のコウタケや、旨味がつまったホンシメジは一度も店頭に並ばず、マツタケも著しく収穫量が減りました。

歴史的な不作の原因は、10月に入っても続いた30度以上の残暑と雨の少なさです。

とみや青果店 大森功さん:
キノコが発生する菌糸が張る状態じゃなかった。9月の中頃から出るキノコが10月半ばになっても顔を見せてくれない。

それでも旬の味覚を楽しんでもらおうと店はマツタケなど一部を除き、ほとんどの値段を例年並みに据え置きました。

また、今後については状況が変わるとみています。

とみや青果店 大森功さん:
ここのところちょっと雨が降っていますよね。だから条件としては悪い条件じゃないと思う。今の状況から後半のキノコは発生するんじゃないかと判断できる。
キノコが食卓の主役を張るのは鍋ものが増える11月以降になるのかも知れません。














