文部科学省は13日、旧統一教会に対する解散命令を東京地裁に請求しました。これを受けて多額の献金をしていた富山県内の元信者は、いまも教団に残る信者たち、そして新田知事ら県内の政治家に対する思いを語りました。

元信者の女性Bさん
「はじめの一歩だと思って、これからどうなるか見守っていきたい」
元信者の女性Aさん
「もう少し早ければよかったかなと思いますけど…ちょっと遅いかなという感じですかね。」


もっと早く解散命令を請求してほしかったと話す県内の元信者の女性たち。
2人は県内の同じ教会に通っていて、それぞれ壺などの物品購入や多額の献金などをしていましたが、安倍元総理の銃撃事件をきっかけに教団を脱会。過去の献金も教団から取り返しました。旧統一教会への解散命令が請求されたのを受けて、今も教会に通う信者たちに向けて思いを語りました。

元信者Aさん:
「教会からはそういうものは、一切見ないように言われていると思うので、本人たちは見てないですけど…家族の方はどう思われているかなと思いますよね…。旦那さんから。あんただまされてとるんじゃないかなと言われている人がいるが、その人は何十年と長いからなかなか抜けれないのかなと思いますけどね…。心底100%信じているから、教会に助られたと信じ込んでいる人がいるから、その人は絶対に脱会はしないと思う。1日でも早く気がついてほしいと思いますけど」

元信者Bさん:
「まだまだ苦しんでおられる信者の方たちがおられるから、その方たちも救済されますように、願っています」

12日に開かれた富山県・新田知事の会見では。

新田知事:
「仮に解散を請求することになれば、
 それをどう裁判所が判断するのかということを見守りたいと思います」
毛田キャスター:
「関係を断つと明言しない姿勢にお変わりはございませんか」
新田知事:
「それも先回、お答えしたと思います」


知事が解散命令について裁判所の判断を見守るとしたことについて、元信者はー。

元信者B:
「新田さんは選挙のときにすごく応援してもらっているから、やっぱりそういう意見なんでしょうかと思いますけど…。統一教会のおかげやと思っておられると思うがで…」


この元信者は2020年の富山県知事選で、教団から指示されて新田氏の選挙応援をしていました。今も関係を断つと明言しない姿勢については。

元信者B:
「本当に残念だと思います。関係を断つというか、そう言って欲しいと思います。今後も一生懸命、応援してくれると思っておられると思いますから…切れないと思います」


一方、解散命令請求を受け教団の元広報局長で、現在は関連団体・富山県平和大使協議会の代表理事を務める鴨野守氏は、政府の姿勢を批判しています。

富山県平和大使協議会・鴨野守代表理事:
「ここをもう少し直したらいいですよ、ここはもっときちんと透明にしたらいいですよというふうな指導という選択肢がですね、文化庁がなされたかというと、どうもそうではなくて、解散。だけを選択肢にただ一直線に走ってこられた。その選択が本当に正しかったのかということを問いたいという気持ちもございます」