任期満了に伴う宮城県議会議員選挙が13日告示されました。23の選挙区、定数59に対し、84人が立候補を届け出ました。

ここからは、今回の県議選について県政担当の大槻記者とお伝えします。まず、今回は定数の部分で前回と変わっていますね。

大槻聡記者:
はい、全体の定数は59で前回と変わりませんが、2つの選挙区で定数を1ずつ増やし、別の2つの選挙区で定数を1ずつ減らす「2増2減」が行われました。具体的には、震災後、人口減少が続く石巻・牡鹿と気仙沼・本吉で定数を減らし、人口が増えている富谷・黒川と利府・松島が含まれる宮城は定数を増やしました。この4選挙区は今回全て選挙戦となりました。

今回の選挙の争点は何になりますか?

大槻記者:
最大の争点は、県が構想する仙台医療圏の4病院再編の是非となる見込みです。県が示した病院の移転案には患者や医療関係者から反対の声が上がっています。また村井知事の計画の進め方を強引と指摘する声が与野党双方の県議から上がるなどしていて、この問題を含め村井知事の県政運営への評価も有権者の判断材料となるのではと思います。

村井知事は11月で5期目の折り返しを迎えるわけですが、今はその村井県政を支える与党が議席の多数を占めていますよね。

大槻記者:
今回は、県議会で初の議席獲得を目指し、日本維新の会が4人、参政党が1人候補者を立てました。有権者にとっては投票の新しい選択肢が増えたということで、これによって議会の会派構成が変わるのか、そして前回過去最低の34.8%となるなど下降の一途をたどる投票率の改善につながるのか注目されます。