昨年度の高知県内の学校におけるいじめの件数が過去最多となったことがわかりました。県は「誰にでも起こりうる」ものとしていじめを見逃さず、長期化、深刻化を防ぐ取り組みを進める方針です。

調査は、小中高校と特別支援学校を対象に文部科学省が毎年実施しています。調査結果によりますと県内で昨年度認知されたいじめの件数は3749件で前の年より77件増加し過去最多となっています。いじめ発見のきっかけとして多かったのは「本人からの訴え」が29.1%、「学校のアンケートなど」が26%、「担任が発見」が20.4%で、県は「いじめへの感度が上がり早期発見・早期対応が可能な事案が増加している」としています。

一方で、心身に被害を生じたり学校を欠席せざるを得ない「重大事態」については全国の値より高い状況が続いていて県は、深刻化を防ぐための支援や研修会での周知などに力を入れる方針です。このほか、小中学校での不登校の子どもは1463人でした。