それ「RKK深掘り調査班」が調べます!
今回は熊本市西側を通る『西環状道路』について、各地で進む渋滞解消に向けた道路事業はどうなっているのでしょうか?
現在、『西環状道路』は「下硯川町」の国道3号・植木バイパスから「花園」までは開通しています。

そして、現在はJR熊本駅西側の「池上IC(仮称)」から「城山IC(仮称)」の区間で用地の確保が進められているところです。
道路を作るのに必要な用地の確保、その現状を取材しました。
去年の時点で立ち退き対象は「3軒」しかし、エリアが拡大し…

用地の確保が進む熊本市西区上高橋(かみたかはし)。
住民によりますと去年11月の時点では、道路の建設に伴い立ち退きが必要な住宅は「この地区で3軒だけ」と熊本市から説明を受けていたということです。
しかし…。
住民「9月に『買収の対象になります』と言われて。は?どういうことですかって」
9月の説明会で、必要とする土地の範囲が広がったことが熊本市から伝えられました。


記者「当初の計画が変更され、立ち退き対象エリアが広がったことにより、新たに住宅6軒が対象に追加されたということです」
新たに、買収の対象となった土地に住む人は。

住民「必要な分だけを専門家が見て『家を縮小するなり、改築して住んでもらうか』みたいな。(言われても)そんなのは無理でしょって話はしてるんですけど」
住民「うちが3割、道路にかかりますと。補償はどうなるんですかと聞いたら『3割分だけ払います』と」

住民は、熊本市の職員から原則「補償の対象は事業に必要な部分だけ」という説明を受けたといいます。
熊本市は、今後個別の住宅ごとに補償を検討していくとしています。

熊本市道路整備課 永田大治 課長「熊本都市圏の一番重要な道路なので、地権者の方にご理解いただいた中でスピード感を持ってやっていきたい」
ではなぜ今回、計画が変更されることになったのか。
永田課長「地形の関係上、新たに少し変更で買収区間に含まれた」

去年から1年かけて、熊本市が現地調査したところ、地盤の関係でより多くの土地が必要なことが明らかになったということです。
買収の時期や補償についてはまだ決まっていないとし、熊本市は「住民の理解を得るために、今後も説明の場を設けることにしています。
今回、計画の変更が持ち上がったのは「上高橋地区」で、用地買収の範囲が広がったのは数メートル程度です。今後、この区間に限って都市計画の変更に向けて住民側との話し合いが進むことになります。
