やんばる・東村の路上で交通事故にあったケナガネズミが治療を受けて回復し、やんばるの森に返されました。
ケナガネズミは国指定の天然記念物で、この個体はことし4月4日の明け方に、東村高江の路上でうずくまっていたところを保護されていました。
当時は頬骨の骨折や肺炎の症状もみられたため、NPO法人『どうぶつたちの病院沖縄』が集中治療室で治療を開始。
およそ半年が経過した10月12日までに体重が230グラム以上増えるなど、十分に回復し、野生にかえる日を迎えました。
環境省自然保護管 椎野風香さん
「ヤンバルの道を走る際は、特に夜、県道2号線、70号線は、ケナガネズミが出てくる可能性があると思って、ゆっくりと走ってほしいと思う」
ケナガネズミの交通事故は、ことしすでに35件と去年を上回るペースで増えていますが、無事治療を終え、野生に返すことができたのは今回が初めてだということです。