将棋界で史上初の「八冠独占」を成し遂げた藤井聡太さん。
山梨県内でも偉業達成に喜びの声が上がる中、きのう11日の一局を固唾をのんで見守ったホテルもありました。

11日に京都市で行われた王座戦5番勝負の第4局で、永瀬拓矢王座に挑んだ藤井聡太さん。

劣勢を強いられる展開でしたが、開始から12時間後に大逆転で勝利し、21歳2か月で、史上初の八大タイトル独占を成し遂げました。

藤井聡太 八冠:
このような結果を出せるとは自分自身思っていなかったのでうれしく思っています
前人未到の偉業に街の人は…



街の人は:
「すばらしい。21歳でトップにいってるから」
「自分もまだ20代だけど同年代が将棋で活躍するのはかっこいい」
「あの人の頭はどうなっているのかと思う」
「(将棋は)昔おじいちゃんとやっていました。すごいです、尊敬します」

一方、11日の一局を固唾をのんで見守ったのが甲府市の常磐ホテルです。

今回の王座戦、藤井八冠が敗れあと1局もつれていたら、今月30日に最終局の開催が予定されていました。

常磐ホテル 沖西正倫 副支配人:
非常に注目度の高い大一番だったので、ぜひとも常磐ホテルで対局をと期待していましたが、勝負事なのであきらめるしかない

このホテルは約70年前から将棋や囲碁のタイトル戦の会場になっていて、館内にはこれまでに行われた対局の写真などが展示されています。

常磐ホテル 沖西正倫 副支配人:
こちらが八冠を達成した藤井聡太さんが来た時に書いていただいたものです。

素晴らしい偉業であるし前人未到というところもあり本当におめでとうございます

なお、常磐ホテルは現在藤井聡太八冠がタイトル防衛を行っている竜王戦七番勝負の最終局の会場になっていて、勝負が第7戦までもつれれば12月に開催されるということです。

また11月甲府市では、藤井聡太八冠がアマチュア名人などと対局する「将棋公開模範対局」が行われる予定です。