塩尻市の介護施設の元職員の男が入所者の女性を殺害したとして逮捕された事件で、警察は男が、女性の通帳を使った現金不正引き出しの発覚を逃れようと犯行に及んだ可能性もあるとみて、慎重に調べています。


殺人の疑いで逮捕された、下諏訪町の無職・望月大輔(もちづきだいすけ)容疑者40歳は、12日正午すぎ、塩尻警察署から身柄を検察庁に送られました。

望月容疑者は2022年5月、勤務していた塩尻市の介護施設で、入所者の前田裕子(まえだゆうこ)さん当時77歳に向精神薬を飲ませ、薬物中毒で死亡させた疑いが持たれています。

捜査関係者によりますと、望月容疑者は行為を認めたり、部分的に否認したりするなど、あいまいな供述をしているということです。


望月容疑者は、2022年3月に前田さんの通帳を使って現金7万円を引き出した盗みの罪で起訴されていて、警察は発覚を逃れるめに犯行に及んだ可能性もあるとみて慎重に調べを進めています。