「俵山のために」地域も協力

地元の人たちも制作に協力。出演もしています。

出演した地元の人
「本当に地元の人が大事にしてきたことがあるじゃないですか。それをたぶんつなぎ手だと思うんですけど、なんかバトン回しが出来たらいいなと思っています」
地元の人
「子どものころは看板の光があったりとかにぎやかだった印象があるんですけど、こうしてみるとそういうのもなくなっていて寂しい思いがあるので、今回をきっかけに盛り上がってくれればいいなと思います」
地元の人
「俵山のためならどんなことでもやれたらなと思います。身近な感じで出来たのはいいかなと思いますね」

俵山名物「三猿まんじゅう」

映画では和菓子がカギとして登場します。俵山の名物、三猿まんじゅう。俵山温泉は薬師如来の化身とされる白い猿が発見したと伝えられていてそれにちなんだ愛らしいまんじゅうです。かつては多くの店で作られていましたが現在は福田泉月堂1軒だけが製造販売しています。

久永理事長
「俵山の猿まんじゅうは1つの文化だと思っていますし、1回途絶えたらそれを復活させるのは非常に難しいものだと思っています。だれかが買わなければいけないということは人が来なければいけないというループのなかで俵山を盛り上げたいと思いますね」

課題超えて未来へ

映画では旅館の後継者問題や過疎・高齢化といった課題を超えて俵山の未来を盛り上げようとする姿が描かれています。20分ほどの映画は動画投稿サイトYouTubeで10月5日から公開され英語の字幕もつけられる予定です。

久永理事長
「体験をしに来られる外国の方ってすごくいると聞いてますので、俵山で見て実際にここに来てみたいな温泉入ってみたいな歩いてみたいなと思ってもらい、世界からどんどん呼び込んでくるということがやりたいなと思って世界にも配信していこうと思ってます」

聖地巡礼にも期待

映画を作るだけに終わらず、いわゆる「聖地巡礼」、ロケ地巡りができるツアーも検討したいとしています。手作りの映画で人を呼び込もう。意欲的な取り組みは、俵山の未来に、どんな色を添えてくれるのでしょうか。