塩尻市の介護施設で2022年5月、入所者の女性に薬物を飲ませて殺害したとして、下諏訪町に住む元職員の男が逮捕されました。
捜査関係者によりますと、容疑者の男は自らに処方された向精神薬を飲ませたとみられています。


湯本記者:
「事件があったのは塩尻市東部の山際にあるあちらの4階建ての建て物です。50人ほどが入居していて中は個室になっているということです」


殺人の疑いで逮捕されたのは塩尻市の介護施設の元職員で、下諏訪町に住む無職・望月大輔(もちづきだいすけ)容疑者40歳です。

警察の調べによりますと、望月容疑者は2022年5月28日、勤務していた介護施設で入所者の前田裕子(まえだゆうこ)さん当時77歳に、自らが処方された向精神薬を飲ませ、薬物中毒で死亡させた疑いが持たれています。

警察は、捜査に支障があるとして、望月容疑者の認否を明らかにしていません。

施設によりますと、望月容疑者は2022年1月から生活相談員として勤務。


事件当日の28日は早朝から夕方まで勤務し、日誌から、前田さんと最後に会話したとみられています。

前田さんは28日から体調不良を訴え、翌29日の午前8時ごろ、部屋のベッドの上で亡くなっているのを別の職員が発見。

体に目立った傷などはなく、司法解剖で死因が薬物中毒であることがわかり、警察が捜査していました。