永瀬王座は藤井七冠のプロデビュー以来の“パートナー”

対する永瀬王座は、今回防衛すれば史上3人目の「名誉王座」の永世称号を獲得。

この第4局で再び2勝2敗のタイに戻して、最終局まで持ち込みたいところです。

永瀬王座は、藤井七冠がプロデビューして以来、練習将棋で対局を重ねてきた勝手知ったる、いわば”パートナー”です。

その関係性ができたのは、インターネット番組の企画での対局がきっかけでした。

当時、藤井七冠はプロデビューしたばかり。

将棋に対するストイックな姿勢から「軍曹」の異名を持つ永瀬王座との顔合わせの瞬間は。

重い空気が流れ、見ている方が緊張します。

この対局では、自らのミスに気づいた藤井七冠が今ではあまり見られないこんな悔しそうな表情も…この時の対局では、永瀬王座が勝ちました。

(藤井七冠)
「永瀬先生は大変強いので、教われたことは光栄。これからも同じ気持ちで戦っていきたい」

その後、永瀬王座が藤井七冠に声をかけ、練習将棋を重ねる関係になった2人。タイトル戦で対決するのは去年の棋聖戦以来、今回が2回目です。

(藤井七冠)
「少しでも成長したところを見せられればと思っている」
(永瀬王座)
「実績と勢いと実力を兼ね備えている藤井七冠でとても厳しいとは思うが、皆様に良い将棋をお見せできればと思っている」

藤井七冠が史上初の八冠制覇か、永瀬王座が望みをつなぐか。

(大石邦彦アンカーマン)
「京都に来ています。我々は歴史的瞬間を目の当たりにするのでしょうか。こちら、王座戦第4局が行われていますウェスティン都ホテルです」

歴史が変わる瞬間を見るために、対局場となったホテルには、多くのファンが。

(神戸からのファン)
「(藤井七冠が)時間を使われているので、電車の中でも心臓が痛い思いをしながら来た。親戚か子か孫のような」
(埼玉からのファン)
「今まで逆転というか最後の最後でひっくり返しているので、きょう(11日)もそういうことがあるのではないかと期待している」

世紀の大一番は11日夜、勝敗が決まります。