鹿児島県内で2018年に初めて確認されて以降、サツマイモが枯れたり変色したりする被害相次ぐサツマイモ基腐病。それに強い新たな品種のサツマイモが22日に発表されました。

22日に発表された新品種のサツマイモ「みちしずく」。農業分野の研究開発を行う機関・農研機構がさまざまな品種をかけあわせる中で偶然、誕生しました。
焼酎製造に適していて、県内で焼酎用に広く生産されている「コガネセンガン」と比べて収穫量が多いだけでなく、サツマイモ基腐病に強いのが特徴です。

県内では去年は基腐病の拡大により、焼酎用のイモが当初の予定の76%しか確保できないなど影響が広がっていて、「みちしずく」によって状況が改善されればと、関係者の期待が集まっています。

(農研機構・九州沖縄農業研究センター 小林晃グループ長)
「みちしずくが救いになるということを信じている。原料の安定供給を達成することになると思っている」

「みちしずく」の栽培は県内や宮崎県ですでに始まっていて、来年から本格化する見込みです。