ここまで順風満帆のように見える牧田選手ですが、さまざまな挫折がありました。

「もう将来どうすればいいんだろう、みたいな不安もあった」

もともと野球少年でしたが、高校でチームになじめずにわずか3か月で退部。
そんな中で父親に連れられてやってきたのが弥彦競輪場でした。

「打鐘(ジャン)の音とかそういう雰囲気で、なんか結構華やかな世界だなと…」

競輪に魅せられ、高校3年生の時から養成所を受検しましたが、不合格が続きます。

「4回目の受験で『受かった!』と思ったんですけど、やっぱり駄目で。4年浪人したので…」

5回目の受験で、ようやく競輪養成所の門が開いたのです。

「高校の時も野球を諦めてるし…。そこで諦めちゃったら、何もうまくいかないままやめてしまうのはよくないので。親も後押ししてくれて、そこが続ける原動力になった」


『中途半端だった自分を変えたい』との思いで進んだ競輪選手の道で今、花開いている牧田悠生選手。

「ルーキーの中の成績上位者の中である『ルーキーチャンピオン』っていうレースに何とか出場して、できれば取れるように…。弥彦でもG1は開催されるので、そういうところを目標にしながら自分も頑張っていきたい」

『競輪界の快挙・特別昇班』をつかんだ牧田選手を、新潟から応援しましょう。