香川県産のオリジナル小麦「さぬきの夢」の新品種が完成しました。うどん用に開発された小麦がどう変わったのか、食べ比べも行われました。

これまでのさぬきの夢で作られたうどんと見た目はあまり変わりませんが、新たな品種の小麦で作られたうどんです。これまであった欠点が改良されたといいます。

(ホーコク製粉 尭天啓行社長)「従来はすぐに麺が生地も伸びてしまうんですけど、生地もまとまりやすいし、べたっとしないので製麺適正がいいという結果になっております」

14年かけて改良された香川県産小麦・さぬきの夢の新品種です。この小麦を作ったうどんを製粉会社が試食しました。香川県がうどん用に開発したさぬきの夢ですが、麺が練りづらい、コシが少し弱いという指摘もありました。新たな品種はうどんのコシに重要なグルテンの質を高めその課題をクリアしました。

(試食した製粉業者)「弾力感がすごく強くて、しっかりとした味があって」

(香川県製粉製麺協同組合 吉原良一理事長)「より讃岐うどんらしいというか、昔の讃岐うどんのような風味もあるし、非常においしいと思います」

(香川県農政水産部 尾崎英司部長)「うどんに適した新品種でございますので、多くのうどん店に小麦粉を使っていただきたいというのが我々の期待です」

本来のさぬきうどんを味わえる小麦。新たなさぬきの夢の本格的な栽培は2025年度から始まる予定です。