新型コロナによる救急車や救急外来のひっ迫を避けるため、高知県が「通話料無料」で始めた「救急医療電話#7119」について、一部の通話料が「有料」だったことがわかりました。

「#7119」は、医療のひっ迫を避けるため、救急車を呼ぶか病院を受診するか迷う場合に医師や看護師が電話で相談に応じるダイヤルです。県は2022年8月、このダイヤルを「通話料無料」として運用開始しましたが、2023年9月15日、一部の通話料が発生していたことが県民からの問い合わせで発覚したということです。

(高知県危機管理部 中岡誠二 部長)
「県として誤った広報を行い、結果的に県民のみなさんに負担をおかけするということになりました。大変申し訳ございませんでした」

相談者からの電話は、県庁を経由し、委託先の民間企業が運営する県外のコールセンターに転送されていましたが、県が調べたところ、2022年8月の運用開始以降、相談者から県庁までの通話料が発生していました。

件数はおよそ1万1000件で、県は「委託企業や電話会社との通話料に関する確認が不十分だったことが原因だ」として、これまでの相談者が負担した通話料を補填する方向で調整を進めています。通話料については算定中だということです。