思わぬ贈り物です。岡山市の池田動物園におととい(3日)、匿名の人物から寄付金が贈られました。「経営の厳しい動物園の力になれれば」と語っていたということです。

(池田動物園総務部 赤迫良一部長)
「こちらの窓口に来られて」

おととい(3日)午前、池田動物園のチケット売り場に「寄付をしたい」という人物が現れたといいます。

持っていた布に包まれていたのは、現金300万円。なぜ寄付を?動物園内の食堂に案内し、話を聞くと…。

(池田動物園総務部 赤迫良一部長)
「エサは毎日食べるものですので、エサ代に使ってくださいと」

(坂井亮太 キャスター)
「現金300万円を贈った匿名の人物。贈った理由の一つにあるのが、動物たちの全般のエサ代の高騰。

特に、こういった『ペレット』などの高騰が背景にあるんです」

園では、物価や輸送コストの高騰などで動物のエサ代が月100万円を超えているといいます。

特に「ペレット」と呼ばれる「塊状にした飼料」の値段は約5倍にも膨れ上がっています。

性別も年代も明かしてほしくないという人物は、「昔から訪れていた動物園の力になりたい」と語っていたといいます。

(池田動物園総務部 赤迫良一部長)
「非常に高額なご寄付をいただいてありがたく思っていますし、これを動物たちのご飯に替えて行って、そして、

それを見ていただいたお子様たちが特に喜んでいただけるような、そして、それが長く続けられるように頑張ってまいりたいと思っています」

動物園では匿名希望の寄付者に、園への招待券を渡したということです。

園では「池田動物園未来募金」として、チケット売り場、売店レジ横、銀行振り込みで募金を受け付けています。