本格的な梅雨のシーズンを迎え、21日朝は九州各地で激しい雨が降りました。これからも大雨への警戒が必要ですが、一方で気になるのが福岡県苅田町などの水不足です。水源となっている油木ダムの貯水率は、今回の雨でわずかながら上昇しています。
梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだため、大気の状態が非常に不安定となり、21日朝は九州各地で激しい雨が降りました。
鹿児島市では1時間に54ミリ、また長崎市では1時間に70ミリの非常に激しい雨を観測しました。
佐賀県内でも一時、武雄市や小城市、嬉野市などに警戒レベル4に相当する土砂災害警戒情報が発表されました。嬉野市と有田町では、あわせて約8000世帯を対象に避難指示が出されましたが、現在は全て解除されています。
21日に撮影した福岡県添田町の油木ダムです。添田町では21日午前10時までの24時間で52.5ミリの雨が観測されました。この雨によって油木ダムの貯水率は、21日午後2時時点で14.4%と、わずかながら上昇しています。
油木ダムを水源とする苅田町と行橋市では、家庭などに送る水の量を抑える減圧給水を実施しています。今回の雨について苅田町の担当者は「根本的な解決にはなっていない」と話していて、引き続き節水への協力を呼びかけています。
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