バンコク中心部の商業施設で3日、7人が銃撃され、中国人観光客ら2人が死亡、5人が重傷を負った事件。警察官に説得され、身柄を確保された14歳の少年は。

少年
「“人を撃て”という声が聞こえた」

精神疾患があるとみられる少年は幻聴のような症状を訴えている一方で、現地メディアは、少年がインターネットで購入した銃を改造し、犯行前に実弾を使って練習していたと報じています。

東南アジアで最も多いおよそ1000万丁の銃が流通し、このうち400万丁近くが違法に出回っているとされるタイ。去年、東北部の保育施設で園児ら36人が犠牲になった銃乱射事件など、銃による凶悪犯罪も近年相次いでいます。

政府は許可証の発行を制限するほか、銃規制の強化にも乗り出していますが、SNSや通販サイトでは違法な銃の取り引きが横行していて、対策が追いついていません。

今回の事件は、銃社会・タイの問題を改めて浮き彫りにしています。