全国的な問題になっているグラウンドに埋まった金属の釘や杭。愛知県でも小学生が大けがをしました。県内では、杭をプラスチック製にとり替える動きも出てきています。
9月2日、愛知県武豊町にある衣浦小学校のグラウンドで練習に打ち込んでいたのは、地元の少年野球チーム「衣浦クラブ」。勢いよく滑り込んだベースのすぐそばには、地面からロープが出ています。べースを置く目印ですが、これを固定しているのが地面に打ち込んだ金属製の杭です。


(子どもたち)
「かたい!抜けない」
子どもたちが引っ張ってもびくともしないほど深くに打ちこんでありますが、ここに走って滑り込むうちに地面が削れ、地表に杭の一部が出てくる危険性も。
ことし4月、西尾市でソフトボールの練習中だった子どもが足に大けがをした事故の後、子どもたちからは思い切ったプレーがしにくいという声もでていました。

(衣浦クラブ・森下尋之コーチ)
「安全上配慮して今まで深く(地面から)何センチとルール決めて埋めていたが、西尾の事故を受けて、より安全なプラスチック製のペグに交換する」
この日はコーチや保護者が金属の杭を全て抜き取り、新しくプラスチック製の杭を打ち込みました。武豊町によりますと、今回新しく使われたプラスチック製の杭は安全性に問題がないと確認済みだということです。

(柳瀬晴貴記者)
「新しい杭はプラスチック製で頭の部分が平らなので、鉄製のものに比べてけがのリスクを減らせるということです」
抜き取った杭は実に86本。
(保護者)
「金属製のくいが入っていたので、とても危険だったなと思う」
保護者は一安心。子どもたちも…。
(子ども)
「公園の事故があってから、少し遠慮気味だったから安心してプレーできると思う」

少しこわごわだったプレーに思い切りの良さが戻ってきそうです。衣浦クラブは、児童たちに安心して野球を楽しんでもらうため、今後も定期的にグラウンドの点検を行うということです。














