10月2日のジャニーズ事務所の会見で、井ノ原快彦氏が読み上げた「ジュリー氏の手紙」。そこにはジャニー氏の姉・メリー氏の絶対的権力について書かれていました。その実態とは?詳しくみていきます。
ジュリー氏「経営的なことは全てメリーが決めていたと思います」
良原安美キャスター:
ジャニー氏による性加害、なぜここまで被害者の声が届かなかったのか。そこには、メリー氏も大きな権力を握っていたことも背景にあったようです。
2日の会見で、ジュリー氏からの手紙が代読されました。

藤島ジュリー氏の手紙(井ノ原快彦さん代読)「私は4年前に、母親であるメリーから、ジャニーズ事務所を相続いたしました。
ジャニーズ事務所はジャニーだけではなく、私の母であるメリーも権力を握っていたと思います。ジャニーはメリーからお小遣いをもらうという形でしたので、経営的なことは全てメリーが決めていたと思います。
ジャニーが裁判で負けたときも、メリーから『ジャニーは無実だからこちらから裁判を起こした。もしも有罪なら私たちから騒ぎ立てるはずがない。本人も最後まで無実だと言い切っている。負けてしまったのは弁護士のせい』と聞かされておりました。
当時、メリーの下で働いていた人達も同じような内容を聞かされていて、それを信じていたと思います。

そして、母・メリーは、私が従順なときはとても優しいのですが、私が少しでも彼女と違う意見を言うと、気が狂ったように怒り、叩き潰すようなことを平気でする人でした。
20代のときから、私は時々過呼吸になり、倒れてしまうようになりました。当時病名はなかったのですが、今ではパニック障害と診断されております。
心療内科の先生に『メリーさんはライオンで、あなたはシマウマだから、パニック障害を起こさないようにするには、この状態から逃げるしかない』と言われ、自分で小さな会社を立ち上げ、そこに慕ってくれるグループが何組か集まり、メリー、ジャニーとは全く関わることなく、長年仕事をしておりました。
今回初めて公にお話したメリーは、本当にひどい面も多くあったのですが、優しいときもあり、自分の母でもあり、皆様の前でお話したいことを、過呼吸にならずにお伝えできる自信がなく、このようなお手紙にさせていただきました」