東京電力・福島第一原発の処理水の海への放出を受け、日本の水産物の輸出が大きく減少する中、国内では消費を後押しする動きが広がっています。
先ほど、東京・上野のJR御徒町駅前で始まった「ホタテ祭り」。北海道産のホタテを使った海鮮焼きなどが売られ、福島県の地酒とともに楽しめます。
このホタテ祭り。開催しているのは東京電力です。
東京電力HD 吉田貴彦 常務
「福島県の皆さんはじめ、社会の皆さんに多大なる心配と負担をおかけしています。風評を払しょくできるような形でしっかりと取り組みたい」
東京電力は今年8月、福島第一原発にたまるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水を海に放出しました。これに中国が反発。8月24日に日本の水産物の輸入禁止を発表したことで、深刻な影響が出ています。
8月の貿易統計では、中国向けの魚介類の輸出額は前の年の同じ月に比べて75%減少。さらに9月からは輸出禁止の影響が本格的に出るため、事業者にとっては死活問題です。
この現状を支援しようと、消費の現場では新たな取り組みが広がっています。
記者
「〔#食べるぜニッポン!〕と書かれたこちらの売り場。北海道産の昆布をつかったおにぎりが並んでいます」
ローソンではきょうから、北海道産の日高昆布など日本の水産物を使った新たなおにぎりや弁当の販売を開始。アプリで配信されるクーポンを使えば、最大50円引きで購入できます。
また、セブン-イレブンでも今月17日から、北海道産のホタテを使ったおにぎりやグラタンを発売する予定です。
客
「安く供給されるんだったら、どんどん食べようと思う」
「それぞれの立場で国産品の流通を増やしたり、応援できれば」
中国の反発が収まる気配はみえず、影響の長期化が懸念される中、東京電力はあさってから、2回目の処理水の海洋放出を始めます。
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