漁業資源を確保するための活動です。高知県四万十市の四万十川で小学生たちが大きく育ったウナギを川に放しました。

二ホンウナギが絶滅危惧種になるなど、全国各地の川で天然ウナギの数が減少しています。このため、「県水産資源管理機構」は漁業資源を確保しようと県内17の河川で養殖したウナギの放流を行っています。

四万十市の四万十川では禁漁期間に入った10月3日、小学生による放流が行われ、総合学習の一環で参加した下田小学校の全校児童34人がウナギを川に放しました。

南国市の「県淡水養殖漁協」が稚魚から育て3年から4年経ったウナギで、全長は70センチほどあります。

中にはちょっと変わった白と黒のまだら模様のウナギも…。

(児童)
「とっても楽しかったです。ヌルヌルしてて最初は逃げたけど…」
「また元気に戻ってきてほしいとの思いで(放流)しました」

3日はおよそ700匹が放流されました。親ウナギは太平洋を泳いで遥か彼方のマリアナ海溝で産卵し、稚魚のシラスウナギはやがて日本近海に戻ってくるとされています。