公立鳥取環境大学経営学部 竹内由佳副 学部長
「営農を考えたときに、関係がない所、できるだけ遠い所から手を引くことを考えると思います。となると、お金関係は置いておかなきゃとなるので金融系、JAバンクは置いておく。だから、どうしても小売りの方から整理していかざるを得ない状況なんだと思います」

JA系スーパーの閉店で「買い物難民」の発生が懸念されることに加え、商品を卸す地元業者にとっても死活問題です。

德田商店 德田豪 社長
「売り上げ減少が間違いなく起こります。また、売り上げが減少したことによって、労働者の働く環境が変わってくることも懸念されています」

鳥取市にある食品卸売会社「德田商店」。
トスクやAコープとは約50年の付き合いがあり、年間の取引額は数億円にのぼります。そのため、事業の引き継ぎがされない場合は、その売り上げがそのままなくなることになるのです。

德田商店 德田豪 社長
「赤字企業を引き継ぐので、なかなか承継される方も厳しいだろうなと思います。ただ、今はガソリン代、光熱費等も上がっていて、我々物流業界もかなり厳しい状況にあるなかで、スーパーがなくなることでより一層何かしらの対策が必要になると、納入業者同士では話をしています」

また、仮に事業の引き継ぎがされたとしても、必ずしも売り上げをキープできるとは限りません。