JA鳥取いなばのトスクはすでに全店閉店。
JA鳥取中央のAコープ赤崎店・せきがね店・下北条店はいずれも9月中に閉店していて、トピア店は2024年3月26日に閉店予定です。
JA鳥取西部のAコープよどえ店、大高店・みぞくち店・名和店の全4店舗は、2024年1月末に閉店予定です。

このうち、JA鳥取中央のAコープ赤崎店は、県中部でスーパーを展開する東宝企業が事業を引き継ぎ、10月6日に「東宝ストア赤崎店」としてオープン予定。Aコープトピア店についても東宝企業への引継ぎが予定されています。

なぜJA系スーパーは鳥取県で生き残ることができなかったのでしょうか。
専門家はいくつかの要因を分析します。

公立鳥取環境大学経営学部 竹内由佳 副学部長
「ドラッグストアや単身者だとコンビニエンスストアも毎日の食事を買う場所として選択肢に入ると思うんです。ライバルが増えたところで、地元スーパーとしてどこと戦うか決めづらい、色んな敵が生まれてしまったというところがあると思います」

こうした厳しい環境に加えて、そもそも農業従事者が減っているということも大きな要因と考えられるといいます。

農業従事者が減っているということは、年々JAが活動できる資金が減少しているということ。さらに、近年は飼料代や燃料代が高騰するなど、状況は厳しくなる一方です。