竹富町は“任意”の協力金

一方、協力金として任意で集めているのが沖縄の竹富町

大変人気の観光地ですが、そこで2019年から導入されたのが、300円の「入島料」です。
フェリーターミナルの券売機などで支払うことができます。

2021年度の実績は約730万円で、収受率は13.7%。
訪れる人の14%程度が払っている状況です。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
竹富町のケースでは任意ということで10数%しか入っていない。
気付かない方もいるし、やはりチケットに含めないと、日本人の性格からしてなかなか払ってもらえない。
協力を呼びかけていても、券売機で買う手間などもあるので、これはもうフェリー代や入場料に含めないと難しいかなと。
竹富町は22年23年で観光客がものすごく増えていますので、間違いなく300円を受け取れば年間1億円の税収が確保できますので、そうしたらやれることは全然変わってきます。
任意ではなく、今回の宮島のような形で地元住民以外の皆さんが払うということでやるべきかなと思います。

恵俊彰:
集まったお金で、こういうふうに環境が整いましたよと情報を公開してもらえると、払う方も払いやすくなりますよね。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
そうなんです。2回、3回とリピーターとして行きたくなったときにちゃんと改善しているという。美しい観光地、そして自然環境を守るというところも大切かなと思います。
やっぱり観光地って、住んでいる人もハッピーにならなきゃいけないというところがあると思うので、「そこのお金を持って行かない」というのも大事かなと。

コメンテーター 井手上漠:
私も島根県の島の出身ですけど、観光地って自然を相手にしてますし、自然を美しく保つのってすごく難しいじゃないですか。
貴重さをわかってもらうためというか、ブランディングって意味でも私は見合った対策だと思います。

恵俊彰:
観光立国になっていくんだったら、こういった法整備は必要なんでしょうね。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
外国から来られる方から、しっかりお金が取れるところは取る。
魅力的な観光地であれば皆さん快く払いますので、そういったものでやっていかないと、地域住民の人の負担になってしまうというのが今の一番大きな問題ですので。
オーバーツーリズムで、日本人も日本国内を旅行しにくくなってしまっていますので、そのあたりも含めた対策も、あわせて必要なのかなと思います。

(ひるおび 2023年10月2日放送より)