豆腐を使った商品「ゴチソイ」ブランドを立ち上げ、移動販売などを行っていた長崎県島原市の尾崎食品が2日までに事業を停止しました。
負債総額はおよそ2億3千万円だということです。
(※崎の漢字は 正しくは﨑=たつさき)

帝国データバンクによりますと、豆腐類の製造販売を行っていた島原市の尾崎食品は、コロナ禍による販売不振や原材料となる大豆などの高騰、同業他社との価格競争などで収益性が悪化。
2日までに事業を停止し、法的整理などの事後処理を弁護士に一任したということです。
負債額は債権者53人に対し、約2億3千万円とみられています。

尾崎食品は1952(昭和27)年に創業した豆腐製造販売業者で、2009年には年間売り上げ 約3億9300万円を計上していました。

2017年には「大豆でつくるごちそう」をコンセプトにした『ゴチソイ』ブランドを立ち上げ、キッチンカーでの移動販売や百貨店の臨時テナントなどで販売を行っていましたが、コロナ禍の影響で販売機会が減少。
量販店向けの販売に注力したものの、原材料の高騰などもあり、資金繰りが厳しくなったとみられています。