地元の農作物に親しみを持ってもらおうと、高知県いの町の小学生たちが「新高梨」について学びました。担い手不足が懸念される中、「子どもたちにまず知ってもらいたい」という、町と生産者らの試みです。

いの町は生産者らとともに、地元の小学生たちに地域の野菜や果物の特徴などを教える出前授業を行っています。2日は伊野南小学校で授業が行われ、3年生25人が参加しました。

子どもたちが学んだのは「新高梨」についてです。糖度13度以上と言われている新高梨。子どもたちは、部分ごとに搾って糖度の違いを調べたり、実際に試食をして甘さを食べ比べたりして、自分たちが住む町の特産品について、楽しみながら学んでいました。

(児童)
「下の方は甘さがあっておいしかったけど、僕としては一番上の方が好きやった」
「これからもいろいろな梨について勉強したいです!」

高齢化や後継ぎ不足などから農業に携わる人の減少が懸念されています。子どもたちに授業を行った生産者たちは、食卓に並ぶ野菜や果物がどういうものなのか、どうやって作られているのかを知ってもらうことが第一歩だと話します。

(森沢梨園 森沢豊和 園主)
「自分の周りでも非農家の人で農業を始める人が増えてきているので、授業を受けた子どもたちの中でもそういう人が出てきてくれたら嬉しく思います」

いの町は「ショウガ」を焦点にした授業も行うことにしていて、来年以降も授業を続けていきたいとしています。