■第19回アジア大会中国・杭州(30日・拱墅運河スポーツパーク体育館)
女子シングルス準々決勝で、早田ひな(23、日本生命)が台湾のエース・鄭怡靜(31)をゲームカウント4-2で下し、銅メダル以上が確定した。今大会、早田は団体と合わせて2つ目のメダルを獲得。女子シングルスの表彰台は2010年広州大会の福原愛(銅メダル)以来、13年ぶりとなった。
鄭との対戦成績は国際大会で3勝2敗と早田が勝っているが、今年の3月のWTTスターコンテンダーゴアで敗れている。
第1ゲーム、立ち上がりは相手の強打に7連続ポイント奪われ、自分のペースを掴めず7-11と最初のゲームを落とす。第2ゲームは 相手の強打を警戒する早田は台上の短いボールで自分から攻める展開に持ち込みたいが、相手のサーブで崩され8-11と連取された。
第3ゲームはレシーブから積極的に攻め、徐々に自分のペースを掴み11-6と奪い返す。第4ゲームは7-9と相手にリードされるが、早田がコースをつき1点差に迫った所で相手がタイムアウトを取る。相手の打ちにくいところを攻め、レシーブから迷わず攻めていき11-9と連取し追いつく。
勝負の第5ゲームは相手のディフェンスに苦しむが、早田は相手の打ちにくい所に攻め、甘くなったところでコースを鋭角的に打つ展開で接戦の末、12-10とメダル確定まであと1ゲームとする。
第6ゲームは3ー9とリードされるが、サーブの出す位置を変えてタイミングを変え、カウンターや得意のフォアハンドがさく裂し、8連続ポイントを奪って大逆転。勝利が決まった瞬間、早田はガッツポーズで喜びを爆発させた。
準決勝は10月1日に行われ、1994年広島大会の小山ちれ以来となる決勝進出に挑む。